相続の開始時期、法定相続人と財産範囲、遺言と遺留分、遺産分割協議や相続放棄の遺産相続の法律を説明。

遺産相続の法律知識

分割協議後の財産

遺産分割にあたっては、財産の自体が明確であることが必要です。

ところが、実際には、分割協議時には分からなかった財産が後から出てきたり、相続財産だと思っていたものが違っていたりすることがあります。後から出てきた財産については、「最初の分割協議自体は有効だ」として、後からの財産についてのみ改めて協議し、分割できます（東京高等裁判所昭和57年5月31日判決など）。

同様に、分割した財産の一部が他人のものであったことが判明した場合は、分割協議自体を有効として、その財産について改めて協議することになります。