自宅での危険の一つとして、盗聴犯罪があります。
盗聴というと特別なもののように聞こえるかも知れませんが、現在では電気街に行けば2万円ほどで盗聴器が販売されており、
誰でも簡単に購入することができます。
それほど盗聴の危険は身近なものになっているのです。
まず盗聴機器はその目的によって、大きく2つに分かれ、電話線に盗聴器を接続して、 電話の内容を盗聴する電話盗聴型と室内に盗聴器をセットして、会話を盗聴する室内盗聴型があります。
電話盗聴型と室内盗聴型の比較
電話盗聴型 | 室内盗聴型 | |
---|---|---|
目的 | 電話の内容を盗聴 |
室内の音声を盗聴 |
長所 | 発見されにくい、屋外に設置可能、騒音に邪魔されないなど |
配線の知識や工具が不要、会話以外の音を拾うことが可能など |
短所 | 仕掛けにある程度の知識が必要、設置に時間がかかるなど |
音声の届く範囲でしか設置できない、雑音に邪魔されやすいなど |
機器例 | (1)電話盗聴器 |
(2)室内盗聴器 |
女性の一人暮らしの場合には、主に室内盗聴型の危険がほとんどですので、 室内盗聴型の盗聴対策を中心に説明します。
■盗聴機器が内臓されている偽装品がないか
ぬいぐるみや壁掛け時計などの偽装タイプの盗聴機器があります。 そのため、異性から定期的にこれらのプレゼントをもらっていないかを確認して下さい。 (特に異性がプレゼントを自ら設置したり、置き場所を指定したりしている場合には注意が必要です)
■隣人から壁越しに盗聴されていないか
盗聴といえば、何も室内に機器を設置するタイプだけではありません。 コンクリートマイクというものがあり、壁越しに盗聴されていることもあります。
そのため、隣人とのトラブルがあった場合や異性の隣人が玄関先で遭った際にニヤニヤしていたりした場合などには、 盗聴されている可能性があります。
明らかに盗聴されていると思われる場合には、コンクリートマイク妨害機器を室内の壁に設置するようにして下さい。
■コードレス電話での会話は筒抜けです
コードレス電話は、いうまでもなく親機と子機が電波でつながることによって通話ができるようになっています。 この電波は、四方八方同じ強さで広がっており、電波は家の中だけでなく、屋外にも達しています。
つまり、その電波の範囲内であれば、受信機でコードレス電話の周波数を合わされると、 電話の内容はすべて聞かれてしまうことになります。
コードレス電話の使う周波数は、決まっているため、受信することが非常に簡単です。 実際、電気街に行けば、専用の受信機が1万円ほどで簡単に入手することができます。
そのため、コードレス電話は盗聴されていることが危険性が高いため、大切な話は親機で電話をするか、 もしくは携帯電話などで通話するようにして下さい。
■定期的に簡易盗聴発見器で怪しい電波がないか確認する
簡易盗聴発見器が1万円以下で販売されています。そのような発見器を使って、 怪しい電波が出ていないかを定期的に確認するようにして下さい。
特に新しく部屋に入居した場合などは、以前の住人が盗聴器を仕掛けたり、 もしくは以前の住人目当てで誰かが盗聴器を設置していたりする場合なども考えられます。