女性のひとり暮らし安全マニュアル

道路のひったくり

道路にはひったくり、痴漢などいろいろな危険が潜んでいますが、 すべての危険に共通する危機管理は、「スキをつくらない」ということです。 正しい姿勢で毅然と歩くことを心がけるだけで、被害に遭う確率を大幅に減少させることができます。

逆にぼっーと歩いていたり、きょろきょろと落ち着きなく歩いていたりしていると、 窃盗などの危険を自ら呼び寄せてしまっているともいえます。 この基本を抑えた上で、歩行中におこるひったくりなどの危険回避策について考えてみたいと思います。

■車道よりを歩かない

ひったくりについては、歩道を歩いている女性のバックなどを、 バイクや自転車で車道を走っていた犯罪者がひったくって一目散に逃げていくケースが多くあります。 そのため、意識的に車道から離れて歩くようにすることが大切です。

■荷物はたすきがけにする

荷物を簡単にひったくりされないように、歩行中の場合は肩にたすけがけにし、 自転車の場合はハンドルのところで一度クロスにし荷物入れに置くといいと思います。 またむやみに道端でカバンから財布を取り出したり、中身を確認するようなスキをみせた行動は避けるようにして下さい。

■なるべくヒールではなくスニーカーをはく

ヒールは歩きにくだけでなく、歩くたびにコツコツと音がするため、 夜道で自分の存在をアピールしかねないデメリットがあります。 そのため、なるべくスニーカーをはくようにし、万一、危険を察知した時には、 走ることができるようにしておいた方がいいと思います。

■複数のルートと通行量を確認しておく

自宅と駅までのルートは、事前にいくつかの複数ルートを用意し、 時間帯に応じて明るさや通行量を確認しておくようにして下さい。 そして時間帯などに応じて、面倒でも一番安全と思われる道路を歩くようにすることが大切です。

■立ち止まらない

ひったくり以外にも道路には悪質な勧誘やナンパの危険があります。犯罪者はたくみに言葉をかけて近寄ってきます。 その際には、「相手にしない」ことと「立ち止まらない」ことが大切です。 一瞬でも足を止めて話しを聞く姿勢を見せてしまうと、危険度があがってしまいます。