女性の一人暮らしの危険の一つとして、空き巣の犯罪があります。 これまでには主に行動経路においてそれぞれの場所の危険回避について説明してきましたが、 ここでは不在時における危機管理について解説したいと思います。
空き巣の犯人はやみくもに侵入する家を決めているわけではありません。 腕のいい空き巣ほど、侵入しやすい家を絞り込み、ターゲットと決めた家の住人を綿密に観察します。 そして、住人の生活パターンや周辺の環境などを調べた上で、 逃げるためのルートまでもシミュレートしたうえで犯行におよぶのです。
それでは、住宅環境と周辺環境の2つの観点から空き巣のターゲットとなりやすい家の特徴を紹介します。
空き巣に狙われやすい住宅環境
家を留守にしがち |
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外車などの高級なものがあり、お金持ちだと容易に推測できる |
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家の周りの掃除が行き届いていない |
空き巣に狙われやすい周辺環境
家が奥まった人通りの少ない場所にある |
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周囲に明かりが少なく、非常に暗い |
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家の周囲に電柱などがある窓の多い家 |
次に空き巣に入られないためにどのような対策をとるべきかについて説明します。
■セキュリティ対策をしっかりと実施する
玄関や窓の鍵などのセキュリティ対策をしっかりと行います。 主な防犯対策機器については、防犯グッズをご確認下さい。 また、ダミーのカメラや防犯対策シールを張ることでも効果はあると思います。 大切なことは防犯対策を講じている(=セキュリティ意識が高い)ことを犯人に伝えることです。
■玄関やベランダなど家の清掃をする
空き巣対策のためだけでなく、当たり前のことかも知れませんが、家の周りはきれいにしておくようにして下さい。 家の周りがちらかっていると、空き巣に「ここの住人はだらしない=スキがある」と思わせる結果になってしまうからです。
■長期間不在にする場合はそれに応じた対応をする
海外旅行などで1週間ほど家を留守にする場合には、それ相応の対応をすることが必要です。 具体的には、毎日のように配達される新聞と郵便の扱いです。
新聞や郵便が郵便受けにたまっていれば、留守であることは一目瞭然ですので、 近所に住む信頼できる知人などに、前もって留守中の郵便物を取得してもらうように依頼しておけばいいと思います。