カメラ付き携帯電話で雑誌を撮影するデジタル万引きの防止。本屋や書店の万引被害、防止対策、インタビューを紹介。

デジタル万引きの防止対策

よみがえれ書店―V字回復へのヒント
(AA)よみがえれ書店―V字回復へのヒント

デジタル万引きの是非(善し悪しの議論)

みなさんはこのデジタル万引きという行為をどのように思われますか?
「許される行為」、「許してはいけない行為」のどちらだと考えていますか?

私の意見は、「許してはいけない行為」だと考えています。

私の周りのいろいろな世代の人に、このデジタル万引きについて聞いてみました。 すると「許される行為」と考えている人は、主に次のような理由からによるものでした。

■デジタル万引きは一種の立ち読み

ある一定時間の立ち読みであれば、暗黙の了解で認められていることを引用して、 デジタル万引きも立ち読みの延長線だという主張です。 このような方にとっては、デジタル万引きという言葉ではなくて、 デジタル立ち読みといった方が適切なのかも知れません。

■個人の範囲内の利用であるから問題ない

これは、たとえ書店などで雑誌を撮影したからといって、 公に公開するものではなく個人利用であるため、許されるという主張です。 図書館で本をコピーするのと似たような感覚だと思います。

■結局は個人のマナーの問題である

デジタル万引きを取締る法律がない以上、カメラ付き携帯電話を利用している人のマナー上の問題であり、 マナーをどうのこうの言う問題ではない、という主張です。


一方、私がデジタル万引きを「許してはいけない行為」と考えている理由は、次のとおりです。

■雑誌などの情報は著作物である

肖像権にしろ著作権にしろ、日本ではこれらの権利に対する意識が低すぎると考えています。 雑誌などの情報も十分な著作物です。 このように言うと、賛成している方からは、立ち読みやメモ書きすることがよくて、 なぜデジタルな媒体で情報を取得した時だけいけないのか、 と言われるかもしれません。しかし、私は本来、この立ち読みやメモ書きもいけないものだと考えています。 立ち読みなどの文化は、日本特有のもので欧米にはないものです。

■デジタル万引きの行為は犯罪を助長させる

犯罪には程度の差があっても、悪いことは悪いという意識が大切だと考えています。 つまり犯罪においてグレーというゾーンはないのです。 もしこのグレーというゾーンを認めるのであれば、ブラックの犯罪へ助長させるだけですし、 またデジタル万引きのように、今後生まれてくる新しい(当初想定していなかった)犯罪にも対応できないのです。

上記のような理由を、デジタル万引きを許容している人と論じると、結局のところ、 「個人なのだから固いことを言わずに別にいいではないか」との答えが返ってきます。

これはあくまでも個人=消費するという1人の立場からの見方だけです。 もう少し大局的な観点(雑誌の製作者、販売サービス提供者)と長期的なビジョン(犯罪を抑止する)にたって考えれば、 答えはおのずと出てくるのではないかと思います。


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