カメラ付き携帯電話で雑誌を撮影するデジタル万引きの防止。本屋や書店の万引被害、防止対策、インタビューを紹介。

デジタル万引きの防止対策

街の本屋はねむらない 現代書店業
(AA)街の本屋はねむらない 現代書店業

デジタル万引犯の心理

デジタル万引きをする人の心理を考える上で、まず通常の万引する人のタイプについて整理してみたいと思います。 なぜ万引をするのかについては次のように分類することができます。

1)ゲーム感覚やスリル体験を味わいたい遊び型タイプ

遊び型タイプとは、商品を盗むことにそれほど執着せず、盗む行為そのものが目的であるという思春期に多いタイプです。

主な原因を細分化すると、共犯者との仲間意識を確認する意味や万引きが友人への自慢のネタになるという、 恍惚感などによるものです。

2)万引中毒のストレス発散型タイプ

万引きすることはいけないことだとわかっていても、癖になってしまってなかなかやめられないタイプです。 よくテレビで万引きをつかまえる番組をやっていますが、 中高年の主婦などがお金があるにもかかわらず万引きをして捕まっているケースなどをよく見ます。 それはこのタイプになります。

ほとんどの人が興味本位の軽い気持ちで初め、徐々に刺激を求めて盗む品数、金額が増えていく傾向にあります。 このタイプは遊び型とは異なり、単独で行動しています。

3)つい魔が差してしまう衝動型タイプ

魔が差してしまう、とか出来心という言葉で片付けてしまってはいけないのですが、 まさしくこの言葉がぴったりとくる衝動型タイプです。このタイプは、遊び型やストレス発散型とは異なり、 万引きは1度しかしません。 万引きをした後に、悪いことをしたと苛まれる傾向にあります。

4)罪悪感欠如型タイプ

これは、万引きをすることを悪だと思っていない人になります。 欠如ですので、罪の重さを理解していないのではなく、万引自体を悪いことだと思っていないタイプです。


万引犯のほとんどは、上記の1〜3になります。 それではデジタル万引きが上記のどの分類に当てはまるかというと、 実はそのほとんどが4の罪悪感欠如型タイプになります。

アンケートデータにもあるとおり、デジタル万引を「別にいい」と答えるいる人は13%もいます。 一方通常の万引きであれば「別にいい」と答える人は1%もいません。

実はデジタル万引きについての一番の根底にある問題は、この意識の違いなのです。 この現代社会の意識のズレが新たな犯罪を生み出し、犯罪を助長させることになっていくのです。


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