離婚に対する意識面についてみてみたいと思います。
「結婚しても相手に満足できないときは、離婚すればよい」という考え方に対して賛成の人の割合は、 79年の23%から97年には54%と大きく増加しています。(データ6参照)
■データ6:結婚相手に満足できない場合の離婚是非
また、年齢別に離婚観の違いをみると、離婚を容認する人の割合は、男女別では男性より女性のほうが高く、 年齢別では30代でもっとも高くなっています。(データ7参照)
■データ7:年齢別の離婚観
ここで興味深いには、女性の方が離婚に対して柔軟な発想を持っているということです。 一般的に男性よりも女性の方が強いといわれていますが、これを裏付けるものだと思います。
また、一方、子どもと夫婦の優先度に対する考え方の統計データとクロス集計してみますと、 夫婦よりも子どもを優先して考える人は離婚に対して消極的な傾向があります。
このことからも、子供の出生が遅く、また人数が少ない昨今の事情も、 離婚を助長させている一つの側面だと捉えることができると思います。