具体的にどのような場合に離婚することが多いのか、について見てみたいと思います。
離婚の動機を時系列でみてみると、近年割合が高まってきているのは「性格が合わない」、「精神的に虐待する」等で、 逆に低くなってきているのが「異性関係」や「同居に応じない」等になっています。(データ8参照)
■データ8:年代別の離婚の原因
男女別では、男性が女性に比べ多い動機が「性格が合わない」等であり、 女性で男性に比べ多い動機が「暴力を振るう」、「生活費を渡さない」等です。
「性格が合わない」という理由が多いのも驚きです。最近は、恋愛結婚が9割以上ですので、 少なからず結婚前の付き合いで、相手の性格もわかるはずだと思うですが。
また、相手の性格も踏まえて、一緒にいたいという理由から結婚しているはずなのですが、 皮肉にもそれが離婚理由にもなっているのです。
このように考えると、結婚してから相手の性格が豹変する、または、 暮らしてみて初めてわかる性格がある、という風に捉えることができます。
最近、よくテレビ等でも問題となっている、ドメスティックバイオレンスも女性の離婚理由として、 順位を上げてきているのは、注目すべき点だと思います。
※参考
離婚後の悩みの統計データでは、男女ともに「子どものこと」の割合が高く、
それ以外では、男性では「家事のこと」、「再婚のこと」、女性では「経済的なこと」、
「就職のこと」等の割合が高くなっています。
夫婦の役割分担が広く行われている現状を反映して、男性では家事、 女性では仕事に関することや経済的なことが大きな問題となっているようです。