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名づけの心理

日本では人に名前がつけられるのは、一生涯の中で、生まれた時と死んだ時ぐらいです。 名前は誰でもない自分のものであり、それはたやすく変更されるものではないため、 人にとって名前は、一生涯の深いつながりを持つことになります。

名前を見ると、親が子に名をつけるのに、どんな考え方をもっているかがある程度、推測することが可能です。 名づけの心理は、いろいろであって、時代によっても地方によっても人柄によっても異なり、 その傾向にもうつりかわりがありますが、大きくは次の3つに分類することができます。

1.出生の事実そのものについて表したもの
2.出生した子に対してどう思うか、どう望むかというもの
3.ある種の意味の表現であるもの

上記の分類をさらに細かく説明します。

1の詳細
ア)生まれた時に関するもの(月、日、時刻、干支、年号、季節、天候など
イ)生まれた所に関するもの(山、川、海、島、港、方位など
ウ)生まれた子や親の家の身分に関するもの(職業、役職、地位など

2の詳細
ア)生まれた子の進展に関すること(健康、長寿、美貌など
イ)生まれた子がどのように成長してほしいかということ(名誉、財産、富貴など
ウ)名誉ではなく、一般的に幸福を意味するもの(楽、喜、豊、栄、和など
エ)生まれた子に望む人徳に関するもの(正義、清純、勇気、謙虚、可憐など

3の詳細
生まれた子についてではなく、むしろ親が体験や教養から深く刻まれた信仰、理想、主義からによるもので、 例えば愛、極、元などがあります。

ここで注意すべきことは、分類にあたっては、必ずしもその名に使われた文字の意味は、 親がその文字によって表そうとした意味とは同じでないかも知れないということです。 しかし、社会がその文字によってどのような意味を取るのかということは推測した上での名づけになりますので、 大抵の場合は、文字そのものの字義が、親の表そうと思う意味であると考えていいと思います。


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