NTTサービスによるいたずら電話・無言電話の撃退方法を説明し、迷惑電話対策や携帯電話の迷惑メール防止を紹介。

迷惑電話の対策研究室

携快電話 13 全キャリア対応USBコード付き
(AA)携快電話 13 全キャリア対応USBコード付き

現在の技術紹介

このチャプターでは、迷惑電話対策の新商品を考えて行きたいと思います。 まずは、現在の技術について次の2つを紹介したいと思います。

(1)逆探知機能

よくテレビドラマなどで、警察が逆探知をしているのを見ます。これがどういう仕組みで実施されているのかを説明します。 インターネットの犯罪では相手方の特定が困難ですが、一般電話同士の通話であれば逆探知は容易にすることができます。

理由としては、その機能の特徴にあります。

インターネットでは、無数のルーターを介したパケット型の通信であることはご存知のことだと思います。 一方、固定電話の通話は、1対1の回線交換型の通信となります。 つまり、電話の場合は通話中は発信側と着信側がつながっているため、 この電話はどこから発信されたものであるかは簡単に特定することができるのです。

電話機の交換網は、昔、クロスバー交換機(今でもかなり山奥に行けばありますが、見つける方が困難です)というアナログ式のものでしたが、 現在は発信から着信先まで経由する交換機はすべてデジタル交換機になっています。

発信から着信するまでに介する交換機の中に、クロスバー交換機がある場合などは、どれだけ早くても3分以上はかかっていたのですが、 デジタル交換機であれば、何十秒という時間の短さで発信先を特定することができます。

もちろんこの逆探知機能は、一般の人には利用できるものではありませんので、参考程度に考えておいて頂ければいいかと思います。

(2)ソナグラフ

ソナグラフとは、音響スペクトログラフの一つであり、音声や音を周波数分析し、記録するための装置を言います。 主には騒音、声紋の研究などに利用されています。イメージしやすいものでいうと、ウサマビンラディンやフセイン大統領が登場している映像で、 肉声が本物かどうかを識別する際にも使われたものです。

このソナグラフという技術を迷惑電話に活用すれば、次のことが可能となります。

まず悪質な迷惑電話をしている犯人の声や咳の音などがある場合には、このソナグラフを使えば、 犯人のおおよその身長や輪郭、年齢までもわかります。

次に周囲の音やノイズがある場合には、サンプルと照合すれば、音の特定だけではなく、 例えばその音が発している電化製品のメーカーや機種まで判明することができるのです。

さらに電話を切る時に発するリセットパルス音は電話交換機によって区別があるため、 ソナグラフにかければ、電話をかけたエリアや地区までわかるのです。

この周波数分析装置であるソナグラフでは、100以上ものチェック項目によりサンプルと照合しているとのことですので、 いかに精度の高い優れたものであるかがわかると思います。


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