戸籍が偽造された場合、被害者の戸籍に偽造の痕跡が残らず復元できる戸籍改正法が18日施行され、 虚偽の婚姻届を出された仙台市泉区の女子大生(22)が同日、戸籍の再製申し出書を同区役所に提出。 仙台法務局の調査を経て、女性の戸籍は年内にも再製される見通しだ。
盗難車の売買グループが昨年8月に仙台市周辺で戸籍偽造を繰り返し、女性も被害に遭った。
女性は裁判で結婚の事実がなかったことを確認したが、戸籍は「×」印で訂正され、虚偽の記載も残った。 このため、仙台市などが法務省に「偽造前のきれいな戸籍に戻せる法改正を」と要請したことが法改正のきっかけになった。
女性は「戸籍が元通りにならないと聞いたとき、目の前が真っ暗になった。ようやく心が軽くなった」と喜びを語った。(毎日新聞)