僕の名前は「ニシ タマオ」―。横浜市西区役所が12日、アゴヒゲアザラシの「タマちゃん」に住民票を発行した。 セレモニーで君塚道之助区長は「いつまでも(西区に)いられるよう静かに見守っていこう」とあいさつした。
住民票は本物より大きいA3判で、タマちゃんのイラスト入り。住所は、日なたぼっこをする西区西平沼町の帷子(かたびら)川護岸だ。
「区民となった日」は、初めて帷子川に現れた昨年9月12日。「ベーリング海方面を経て多摩川、鶴見川から転入」とし、 住民票コードは「しあわせ1番」と記載した。
この日は保育園児らが代理人となり転入届を提出。 君塚区長はタマちゃんを環境保全キャンペーンのマスコット「西区まちのセールス大使」に任命、 ファンクラブ「タマちゃんを見守る会」の田中保男会長(62)に任命証を手渡した。
帷子川護岸にはこの日朝も約20人が訪れたが、タマちゃんは姿を見せなかった。
西区役所は希望者に住民票のコピーをプレゼントする方針。既に問い合わせが相次いでいるという。(日本経済新聞)