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和牛商法詐欺、3人の名前使い転々と

黒毛和牛のオーナーになれば高配当が受けられると出資を募る「和牛商法」詐欺事件で、 逮捕された東京都あきる野市下代継、元「和牛の里」社長、池田忠男容疑者(58)が、3人の名前を使って生活していたことが11日、 警視庁生活経済課の調べなどで分かった。

「戸籍屋」と呼ばれるブローカーらから2人分の戸籍を買い取っていた。警察の追跡から免れるためと、 新規の利殖商法をもくろむために使い分けていたとみられる。

調べでは、池田容疑者は97年5月、知人の紹介で東京都板橋区の日雇い労働者、Aさん(63)の戸籍を6万円で買い取り、 Aさんから借りた国民健康保険証、年金証書で取得した偽造旅券で同月から今年4月まで韓国との間を12回行き来していた。

また、00年10月に品川区の戸籍屋の男性(82)から、板橋区の別の日雇い労働者、Bさん(53)の戸籍を25万円で取得し、 昨年10月にその戸籍を使って、あきる野市役所に偽の転入届を提出し、偽造の国民健康保険証を入手した。

池田容疑者は今年4月、Aさんになりきって韓国から帰国し、あきる野市でBさんになりすまして生活していた。

しかし、捜査員に発見され、4月に有印私文書偽造・同行使などの容疑で逮捕され、今月9日に詐欺容疑で再逮捕された。 通常なら詐欺罪は来年3月に公訴時効(7年)を迎えるところだった。(毎日新聞)


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