個人の情報は水道の水が漏れるようなもれ方をすることはほとんどありません。 大半は人為的に漏らされ、あるいは盗み出されます。情報が漏らされたり、盗み出されたりするのは、 その情報をほしがる人がいるためです。これは住基ネットが運用される以前から起きていることです。
情報をほしがるものとして以下が代表的な例です。
・DMで商品の広告や通信販売をする業者
・債務者の転居先を探ろうとする借金取立業者
・就職希望者の身元を調査したい企業
・婚約者やその実家の様子を探ろうとする人
・初恋や恩師などの人探しをしている人
・携帯電話の番号から浮気相手を探しだそうとする夫婦、恋人
・トラブルから相手の身元を特定させたい人
このように情報をほしがる人がいるということは、情報が売れる、情報が金になるということで、 金目当てで情報を漏らしたり盗み出したりする人がでてくることを意味しています。
しかし、個人情報をもらすのは他人からではなく、自分自身が情報の漏洩元になっていることが多々あります。 懸賞サイトへの応募、プレゼントの応募、カタログの請求、アンケートの回答、サンプル商品の請求などがあります。
他には、個人情報の主な流出事件でも紹介しているように、 電話勧誘や訪問勧誘によりたくみに自分の個人情報を聞かれている場合もあるのです。
こうして集められたデータでは、第2、第3の業者、あるいは名簿業者へと売られていきます。 よく、迷惑メールは無作為に送られ、受信した生きたメールアドレスが転売されていたり、 出会い系サイトに登録したメールアドレスが売買されているのは周知の事実です。