夫妻の夫婦の不倫問題、離婚や不倫相手への慰謝料請求、愛人の子供認知など不倫や浮気にの法律問題を紹介。

不倫の法律問題

マンガでわかる離婚知識から手続きまで 離婚届・親権・慰謝料・養育費・姓・調停離婚・離婚訴訟・公的扶助
(AA)マンガでわかる離婚知識から手続きまで 離婚届・親権・慰謝料・養育費・姓・調停離婚・離婚訴訟・公的扶助

別れる方法

不倫も恋愛なのだから、いつかは冷める。離婚してくれない、会ってくれない、などと泥沼の喧嘩を始めると、 非日常的な甘い関係であった不倫の恋も一瞬にして冷め、不毛に思えてくるときがくる。
愛情が失われなくとも、家庭または職を守るため、あるいはさまざまな条件のもとに、 不倫相手と別れざるをえなくなることもあるだろう。 不倫相手が素直に別れてくれればいいが、承諾してくれるとは限らない。
そんなとき、相手がこうむった精神的苦痛には慰謝料で報いるしかない。 当事者同士で慰謝料を提示して解決できれば一番よいが、話し合いがこじれてしまうと、 それまでの思いが深ければ深いほど、憎しみも深くなる。

■調停
家庭裁判所は、愛人との関係を解消するための調停を「婚外関係解消事件」として、 また重婚的内縁関係になっていれば「内縁関係解消事件」として、 夫婦関係の事件と同様に取り扱っている。したがって、家庭裁判所に調停を申し立てることが可能である。
婚外関係や内縁関係に関する申立て事件は非常に少ないそうだが、 当事者間での話し合いが煮詰まって泥沼化しそうだったら、利用を検討してみる価値はある。

■ストーカー規制法
関係を解消しようにも、電話やメールで復縁を求められ、つきまとわれ、身の危険を感じるという場合は、 自分自身そして家族の身の安全・名誉を守るために、家族や職場に協力してもらう必要がある。 このような状態であれば、「ストーカー規制法」の活用を検討したい。
弁護士等に相談して、今後一切の面談、電話および自宅・勤務先への接近をやめること、弁護士等にのみ連絡を取ること、 慰謝料を支払う用意があることなどを内容証明郵便に書いてもらい、不倫相手に郵送する。 相手がこれらの要請を無視して直接連絡を取ってきたらすべて録音・録画・記録して、 警察から警告を出してもらうことになる。
警告に反してストーカー行為をした者に対しては、罰金や懲役刑が課されるので効果的である。
ストーカー規制法は、恋愛感情に基づくつきまとい行為を禁止しており、ストーカーは男性でも女性でも対象になる。 警察への申立ては本人でも構わない。

■正攻法に勝る手段はない
このように、不倫相手と別れるための方法はいろいろ考えられるが、 別れ話に応じてくれない相手と2人だけで交渉することは危険を伴う。 反対に、警察に相談されたことを逆恨みして、殺人事件に発展したケースもある。
理性的に考えれば、たかだか恋愛のために身を破滅させることはないのだが、 不倫は苦しい環境をバネにして思いを深めるものなので、 相手から一方的に捨てられたと思った側は、自傷・多傷の行為に出ることがままある。
一度は好きあった2人が、このような悲惨な結末を迎えてしまうのは、残念なことである。 悲劇を避けるためにも、別れる相手の気持ちを思いやった手紙を書くなど、できる限りの慰謝の措置を取ることが、 結局は一番よい別れ方ではないだろうか。


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