■旅行先での注意
不倫旅行に行く場合、自分の住所を旅館やホテルで書いてはいけない。
丁寧な旅館やホテルは、顧客サービスのために礼状を書いてきたり、宿泊の案内を送ってきたりするからだ。
旅館の女将が、ご丁寧にも「先日はご夫婦でのご利用ありがとうございます。
奥様にも楽しんでいただけたかと存じます。」といった礼状を送ってきたために、不倫が露見したという笑えない話がある。
旅行先での支払いに関する領収証は当然破棄する。
出張名目で宿泊したホテルの部屋がシングルでなくツインやダブルであったことや、
宿泊人数が2人だったことが領収証から判明して、浮気を疑われたという話もよく耳にする。
2人仲良く記念写真など、もってのほかであることは言うまでもない。
■PHS・DPS携帯の位置情報、鉄道のプリペイドカードの履歴
実際の裁判では前例がないが、PHS・DPS携帯の位置情報サービスを勝手に契約されて、
不倫相手とのデートがばれるという可能性はある。
かなりの精度で位置が確認できるようなので、こっそり小さなPHS・携帯を鞄の中に入れられて、
気づかないまま不倫相手に会ったところを取り押さえられれば、申し開きはできない。
子供や老人向けのサービスとして知られているが、配偶者がこれを不倫の探知に利用できないかと画策してもおかしくない。
また、鉄道各社の発行しているプリペイドカードには乗車・下車の日時と駅名が印字される。
うっかり自宅で使用済のカードを捨てようものなら、妻はゴミを処分するときに裏面をチェックするに違いない。
ラブホテル街として有名な駅や、職場と関係ない特定の駅をしばしば利用していれば、怪しまれる。
電車の利用は現金でその都度切符を購入するべきである。
■プレゼントと服装の趣味
不倫相手からプレゼントされたネクタイ・小物なども要注意である。
自宅には持って帰らず、会社の机の中にでも置いておくこと。
飲み屋でプレゼントされたと言い訳しても、ホステスからのプレゼントは、
銀座の高級クラブでもなければせいぜい数千円程度の品物が一般的。しかし、恋人からのプレゼントは高価なものに違いない。
女性はこうしたモノの価値に敏感だから、不自然に高価なものが増えれば、怪しまれるのは当然だ。
また、男性は服装の趣味に関する限り、女性と比較すると保守的で、明確な自分の好みのない人が多い。
今まで妻に勧められるままに購入していた服と違う趣味の服を選んだりすると、
母親・妻に続く第三のアドバイザーが現れたのではないか、と不審がられる。
■機嫌、体調にも注意
不倫の当事者は、端から見ていると、原因不明の機嫌の浮き沈みが激しい。
不倫の恋を始めた頃は、誰しも非常に機嫌が良くなる。自分が異性に対してまだまだ魅力のあることや、
夫婦関係とは違う純粋な恋愛感情を持つことことに感動する。だから知に足がつかないような、
頬の筋肉が緩むような雰囲気になる。
ところが、しばらくすると、この恋につきものの制約や後ろめたさ、展望の抱けないこと、
相手を独占できないことなどの苛立ちから、ガクンと落ち込んだりする。
配偶者はこの変化を敏感に感じ取る。配偶者に悟られなくないのであれば、
つとめて落ち着いた様子を装う努力が必要である。
難しいことだが、不倫の渦中にある自分は少し浮ついたり、落ち込んだり、
一種の躁鬱状態になっていることを自覚しなければいけない。
また、愛人宅で体調が急変、救急車で運ばれ、配偶者に所在がばれた例がある。
ましてや腹上死などということがあれば、死んでしまった当の本人はともかくとして、
相手はもちろん、家族や、場合によっては勤務先にも大変な迷惑がかかる。
特に中高年の男性は、誰しも持病の一つくらいは持っている。
不倫のひとつでもしようと思うなら、健康には常に注意が必要だ。