プチ家出している子供から連絡があった場合には、どのように対応すればいいのかについて考えてみたいと思います。
大きく分類すると、連絡先がわかっていた場合(例:携帯電話番号や携帯メールがわかっている)と、 連絡先がわかっていなかった場合(例:こちらから連絡をとる手段がない)の2通りがあります。
特に連絡先がわかっていない場合の対応方法が重要だと思いますので、その点について整理しておきます。
■連絡先がわかっていない場合の対応
定期的な連絡がある場合 | 定期的な連絡がない場合 | |
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状態 | 決まって連絡がある | たまたま連絡があった |
基本的な姿勢 | 頭ごなしに家出のことを否定するのではなく、愛情をもって話を聞いてあげることが大切。 また、所在はどこかと聞きたくなる気持ちを抑え、あせらず冷静に対応する | |
家出人の心理 | 心配をかけたくない、心配してほしい | 家出の理由(正当性など)や主張(経済的援助、謝罪の要求など)を聞いてもらいたい |
対応スタンス | 愛情があるということを諭す | 原因を認め謝った上で、問題を改善することを伝える |
最低限の目標 | 次も電話してもらうように約束する |
通常、家出原因や理由についてある程度は想像できるはずです。 そのために、いつ電話がかかってきても誰もが同じ対応をできるように家族の中で意識統一をしておく必要があります。 また、プチ家出人が話やすい人(母親など)についても想定できると思いますので、 その方ができるだけ電話をとるようにすることも大切です。
感情が高ぶった場合には、電話をきってしまうことも多いため、感情を急激に揺さぶるような発言などは控え、 子供の感情の起伏に気をつけながら話をすることも大切です。
プチ家出のメカニズムでも説明したとおりですが、 プチ家出するまでには一定の期間のストレスがたまっています。 そのため、事態が急激に好転するなどの期待はできませんので、あせらずじっくりと溝を深めていく努力が必要です。
その他、電話があった場合には、どの連絡手段(携帯電話、一般電話、公衆電話など)から連絡があったのかと、 周囲の音からどこにいるのか(繁華街、電車の音、カラオケ、ゲームセンター)を推測することも必要です。