ここでは家出をした少年少女が、犯罪被害に巻き込まれた最近のニュースを紹介しておきます。 思いとしては、プチ家出という行為を、プチ家出だから、 と軽視するのではなく、家出人を狙った悪質な犯罪があるという事実を理解して頂きたいことです。
■ネット配信会社を書類送検 児童ポルノ陳列で全国初(10月2日)
大阪府警少年課などは2日までに、風俗店の広告宣伝のため少女らのポルノ画像を作成し、
インターネットのホームページに掲載、配信したとして、児童買春禁止法(児童ポルノ製造、公然陳列)違反容疑で、
大阪府吹田市のインターネット配信会社「ブリッツ」と同社の高大介責任者(25)=大阪市東淀川区=ら4人を書類送検した。
警察庁によると、同容疑でネット配信会社が法人として摘発されたのは全国初という。
調べでは、高責任者らは大阪市中央区の派遣型ファッションヘルスの依頼を受け、少女のポルノ画像などを含む店のHPを作成。
今年5月から約1カ月半、ネット上に掲載、配信した疑い。
また同課は、家出少女らをスカウトして働かせたとして、児童福祉法違反などの容疑でファッションヘルス経営者ら4人を逮捕した。
同店は昨年11月から7カ月で1300人の客を相手に、約2000万円の利益を上げていたという。(共同通信)
■家出少女を風俗にあっせん スカウトの男ら逮捕(9月29日)
警視庁渋谷署は29日までに、職業安定法違反(有害業務募集)の疑いで、
風俗店のスカウトをしていた東京都目黒区青葉台、無職石本和幸(35)と埼玉県上福岡市元福岡、
派遣型風俗店経営中島一仁(40)の両容疑者を逮捕した。
石本容疑者は昨年6月ごろから東京都渋谷区の路上で、
風俗店などのスカウトをして「100人以上をあっせんし、500万円以上稼いだ」と供述しているという。
調べでは、石本容疑者は昨年10月下旬ごろ、中島容疑者に依頼され渋谷区道玄坂の路上で、
福島県出身の少女(17)に「援助交際みたいな仕事がある。月に100万から200万稼げる」と声をかけ、売春目的に勧誘した疑い。
少女は昨年10月ごろ、福島県の自宅を家出して上京。生活費のために中島容疑者の店で約1カ月働いたという。
少女が今年3月、万引で補導されたため事件が発覚した。(共同通信)
■都内で少年1000人補導 深夜はいかいや喫煙で(9月8日)
警視庁少年育成課などは7日夜から8日早朝にかけて、JR渋谷駅前の渋谷センター街など東京都内各所の繁華街で、
少年、少女の一斉街頭補導を実施、深夜はいかいなどで977人を補導した。
同課によると、警察官やボランティア計約3100人が一斉補導に当たった。内訳は、深夜はいかいが603人、喫煙が232人など。
7月に起きた4女児監禁事件を受け、警視庁は夏休み期間や週末などに繁華街に集まる少年、少女の補導を強化。
渋谷では夏休み期間中、少年285人、少女350人の計635人を補導した。
内訳は喫煙339人、深夜はいかい239人、無断外泊44人、家出8人など。
高校生が422人と最も多く、無職148人、中学生36人の順。
小学生はいなかったという。(共同通信)
■家出少女に売春させ逮捕 愛知、11人自宅に住まわせる(8月26日)
愛知県警中村署は26日までに、家出少女をマンションに住まわせ売春させていたとして、売春防止法違反などの疑いで、
名古屋市東区東桜、不動産仲介業小川寛治容疑者(45)と、
京都府竹野郡の無職少年、愛知県美和町のアルバイト少年=いずれも(18)=を逮捕した。
小川容疑者は5月以降、名古屋の繁華街・栄で声を掛けたり、口コミで15−17歳の家出少女11人を集め、
多い時で3、4人を自宅マンションに寝泊まりさせていた。
少女に成り済まして出会い系サイトに「援助交際して」などと書き込み、売春をあっせん。
約180万円の利益を上げていたという。
調べでは、小川容疑者らは7月上旬、サイトの書き込みに応じた名古屋市の無職男性(44)=児童買春禁止法違反の疑いで逮捕=に、
家出中の無職少女(16)を引き合わせ、売春させた疑い。(共同通信)