子供の家出問題や失踪した行方不明者の人探し・人捜し調査や捜索方法、少年少女のいじめやひきこもりの相談。

子供のプチ家出研究室

ひきこもりの問題

現在、100万人以上にも上ると言われているのが、子供のひきこもり問題です。 ひとつの社会病理現象になっているのは周知の事実だと思います。

全国ひきこもりKHJ親の会」の調査によりますと、 いじめや不登校、受験の失敗、裏切りなど人間関係のトラブル、けがや病気、 近親者やペットの死などをきっかけにひきこもりが始まるケースが多いとのことですが、 特に理由が見当たらない場合も少なくありません。

自室や家から出られない、夜間のみ外出できる、が7割以上に上り、 ひきこもり年数が10年以上にも及ぶケースもあります。

どのような子供がひきこもりになるのかというと、圧倒的に長男、長女に多く、 おとなしくいい子でプライドの高い子供に多いという傾向があります。

また、ひきこもりの9割近くに家庭内暴力が見られます。 自己否定感の強まりから自傷行為や自殺願望、摂食障害が現れる場合もあり、 長期化すれば強迫的神経障害、被害妄想、人格障害など、さまざまな心の病気につながる危険性があります。

ひきこもりの子供を持つ親としては、子供の将来への不安と出口の見えない焦りとで、 疲労困憊していると思います。 しかし親以上に、ひきこもる本人は心の中に自分でもコントロールできない感情があります。 誰よりもつらく、苦しんでいるのは本人です。

ひきこもりは、精神上ではなく、心身の発達上に現れた社会適応不全の症状ですので、 本人に合ったカウンセラーや専門医の指導のもと、家族全体で根気よく取り組んでいけば、 社会復帰することもできます。 そのためには、家族や周囲の人たちの深い理解と受け入れ、子供の心にそった対応が大切となります。

例えば、子供がひきこもりやすべてのトラブルを親や周囲のせいにし、 幼児のように自己中心的で理不尽な理屈を振りかざす場合も多く見られると思いますが、 これに対して非難や叱責を一切加えず、一度すべて受け入れてあげることが大切だといわれています。

ひきこもりを非難し、無理やり外に引っ張りだそうとしたりするなど、 力づくでひきこもりをやめさせようとしても症状は改善されません。

それよりも、思春期専門の心療内科を受診することが望ましく、 相性のいい子供が信頼できるカウンセラーに出会うことが、治癒への一番の近道だと思います。

子供が受診を拒否するようなら、まず親だけでも医療機関や各都道府県の電話相談、親の会などに相談してみてください。 家庭内だけで解決しようとせず、専門の相談機関に働きかけていけば、必ず解決の糸口は見つかるはずです。


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