子供をプチ家出に駆り立てた問題を改善しないことには、根本的な解決にはならないことは、 プチ家出理由の究明でも説明したとおりですが、 それ以外に日頃から心がけておくことなどを説明したいと思います。
まず、子供としっかりと愛情をもってコミュニケーションをとるようにして下さい。 もちろんこれまでにコミュニケーションがなかった親子間の場合は、 急に接近することは子供にとって億劫なものであるに違いありません。
そのため、徐々に時間をかけてお互いのミゾを深めていくような取組みが必要になります。 また、単なる押し付けではなく、教え諭す意識が大切です。
コーチング理論というのをご存知でしょうか?
これは、相手に物事の答えを言うのではなく、 質問により答えまでの導線や動機付けを行ってあげ、相手が自ら理解することを手伝うという手法です。 まさしくこのような態度が必要だと思います。
それでは、主に重視すべき点について以下に記載しておきますので、参考にして下さい。
■最近、子供が興味を持っていることを聞き出し、共感してあげる
子供は、趣味や嗜好が移り変わりやすい年齢でもあります。 そのため、最近、子供が興味をもっている事柄について理解するようにしてあげて下さい。 そして理解すると同時に共感してあげることも大切です。
■子供がもっている価値観や、また不平や不満を真剣に聞いてあげる
会話を通じて、物事の表面だけを理解するのではなく、裏に隠された背景や思いなども理解するように努力して下さい。 必ず不平や不満などのヒントはあるはずです。
■時には恥ずかしがらずに愛情表現をしてあげる
人格形成が完全にされていない流動的な子供は、自分を必要としてくれる存在を必要としています。 そのため、愛情表現を通じて、子供がいかに必要であるかを教えてあげてください。
■お互いを尊重しあい、それぞれの最低限のルールを決めておく
子供からも大人の方に歩み寄ってもらうことも大切です。 しかし、大人は過度の期待や要求をする余り、子供にとって負担になることもしばしばあります。 そのため、実現可能な最低限のルール(例:外泊するときは連絡だけ必ずするなど)だけを決めてみることがいいと思います。
■その他プチ家出時に備えて把握しておきたい事項
チェック | 内容 |
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前回のプチ家出中の様子についてさりげなく聞いておく |
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最近仲のいい友達を知っておく |
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どのような場所で遊んでいるのかを確認しておく |
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部屋の様子や持ち物を意識しておく |
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携帯会社で通話履歴を登録してもらう |
もちろん上記のプチ家出時に備えておきたいことというのは、発覚すれば逆効果にもなりますので、 可能であれば実施する、程度に考えていただければ結構です。