特定商取引法、消費者契約法、クーリングオフの法律知識と悪徳商法、悪質商法の被害対策の方法を解説。

消費者保護と悪質商法対策

簡単に署名や押印をしない

「永久脱毛無料体験」のチラシを見て、エステに出かけた女性。 施術中に契約を迫られ、クレジット契約書にサインをしてしまいました。 毛穴に針を刺すのが痛いので行くのをやめ、クレジット会社の支払いもやめてしまいました。 解約できたと思っていたら、クレジット会社から支払い請求がきて、ショックを受けています。 エステサービスは損料を払って中途解約できるようになりました。
日本の風土では、契約を交わし、互いに守るという感覚が希薄です。契約は守られなければなりませんが、 エステ・外国語会話教室・家庭教師・結婚相手紹介所などのサービス四業種の契約は、 やめたいと意思表示さえすれば、損料を支払って中途解約ができるようになりました。
口約束でも契約です。印を押す、押さないに関係なく、契約書にサインをしたら、 書類に書かれた約束は守る、ということです。 やめたいときははっきりと意思表示をし、話合いが必要です。

■書面への署名・押印は慎重に
クレジット申込書の裏には、約束事の規約が印刷されています。申込書に署名することは、 規約・約束事を守るということです。 クレジット申込書の規約は小さな活字、薄い用紙に読みづらい色での印刷、 難しい法律用語が使われ、読むのに苦労します。 読ませないように業者は作っているのではないか、と疑いたくなります。その場で読めなかったら、 署名せずに書面をもらって帰りましょう。 署名して業者に書面を渡すと、規約を読んでいなくても規約を守ると約束したことになってしまいます。 家でゆっくりと読んで、規約を理解したうえで契約しても充分間に合います。
署名・押印はよく考えてから慎重にすることです。

悪質商法 被害例と救済法
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