ココ山岡の被害者集会で、
「夫に内緒なので被害者の会の世話人弁護士からの電話連絡は夫のいない時にしてほしい」という主婦がいました。
悪質業者は、「ご主人に相談しなくても、5年経てば販売額で買い戻すから」と契約を急がせ、
夫に内緒をおどしの種にして、あり金を巻き上げます。
反対に、妻の留守中に、「近所でシロアリの被害が出ているからお宅も」と言われて、
高いシロアリ駆除の契約をしてしまった夫が、帰宅した妻と相談してクーリング・オフができたケースもあります。
契約したときは夫や妻に内緒でも、失敗と思ったときこそ、打ち明けて相談をしましょう。
一人でクヨクヨ悩むより、夫や妻あるいは家族とともに考えるほうがよりよい道が開けてきます。
■仕事のほかに生きがいを探そう
株でお小遣いを稼いでいるという73歳の女性、とてもその歳に見えません。経済通でもあります。
互いに声をかけあってゲートボールに熱中している男女、鮮やかなジャージではつらつと動き回って肌も艶やかです。
仕事のほかに熱中できるものがありますか。熱中できるものをみつけて、頭も足も使って、
その道のオーソリティーになりましょう。
その充足感が断るべきときに断れる決断力を培ってくれます。
ある消費者団体では、消費者展のテーマを決めるために全員で新聞の切抜きを始めました。
各自の切抜きを元に話合いをして「人生80年を生きる」をテーマにすることに決まりました。
介護保険、年金制度や有料老人ホームを調べたり、体験入居をして、その結果をパネルにして展示しました。
会員は切抜きをするために一生懸命新聞を読むようになり、
何気なく読んで忘れていたことが頭の片隅に残るようになりました。
その上、悪質業者のことが記憶に残り、被害予防にもつながっているということです。
家族のそれぞれが生きがいを持ち、対話の多い秘密のない家庭には悪質業者も近寄れません。
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