特定商取引法、消費者契約法、クーリングオフの法律知識と悪徳商法、悪質商法の被害対策の方法を解説。

消費者保護と悪質商法対策

子離れ・親離れを考えよう

若者が悪質商法にひっかかる被害が増えています。人通りの多い繁華街などで声をかけて、 販売店や営業所などで販売を行なうキャッチセールスはけっして年配の方には声をかけません。 おいしい言葉でつって電話で呼び出すアポイントメントセールスも若者をターゲットにしています。 また、マルチ商法も若者の間に静かに広がっています。 「会員になって、つぎの会員を紹介すれば金儲けができる」「法律で認められている商法だから」と、 学校や職場の仲間にささやいて仲間を増やしています。
大都会に住む若者たちが、人も物もあふれている中で、意外に孤独をかみしめているようで、 あるマルチ商法はパーティー、ハイキングなど、種々のイベントに誘って連帯感を訴えかけています。 楽しい会に誘うという仲間意識が、会員になることが被害者になると同時に加害者になるという感覚を麻痺させているようです。

■親は子を突き放そう
自動車のワックスや部品を販売するマルチ商法に子供が入って、 もう一段階上のランクの販売員になるために預金60万円あまりをはたいてしまった。 もっと高い紹介料をもらうためというが、友達を紹介して迷惑をかけることに気付いていない。 何とかやめさせてほしいと相談してくる父親。 学生の息子が洗剤販売の会に入って、鍋などを抱え込んでいる。 アルバイト料で払うと言っているが、支払能力もないのに、とオロオロしている母親。
判断能力のある年齢に達した子について相談する親が増えています。大人になりたくない、いつまでも子供でいたい、 というモラトリアム青年が増えていることと軌を一にしているようです。親子でもたれあい、甘えあっている姿が目に浮かびます。 子供を独立した人格と認め、子供の失敗を恐れないことです。子供と話合いをし、わからないときは授業料と割り切ります。 この親の姿勢こそが、子供が健全な社会生活をしていくための判断能力を養うことにつながっていきます。
回り道のようですが、子供を突き放す親の姿勢が悪質商法にひっかからない青年を育てる近道ではないでしょうか。

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