特定商取引法、消費者契約法、クーリングオフの法律知識と悪徳商法、悪質商法の被害対策の方法を解説。

消費者保護と悪質商法対策

悪質商法 被害例と救済法
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騙されないための自己診断チェック

騙される人にはいくつかのタイプがあり、その中には一見そうした被害からは縁遠く見える人も少なくありません。 自分には、どんな危険がどれくらいあるかを判定するために各設問を読み、 そうだと思うものにチェックをつけてみてください。

1 医者や大学教授になった友人に教わったレストランに通っている
2 毎日、日本経済新聞を読んでいる
3 「知らないんですか?」といわれるとカッとなる
4 月に3冊以上本を買う
5 パソコンを購入するときには価格やスペックを詳しく比較する
6 「トリビアの泉」を見ても「へぇ〜」と思わない
7 はっきりいって、上司はバカだ
8 会議で議論になったら絶対に負けない
9 「フィッシング詐欺」の語源を知っている
10 一流企業、あるいは公務員、公的な仕事をしている
1 部下や後輩と飲みに行ったら奢るのが当然だ
2 相談されるとうれしい
3 学生時代はクラブ活動でキャプテンだった
4 家計は妻に任せきりである
5 漫画をよく読む
6 貫禄があるとよくいわれる
7 仕事は机上でなく、現場だと思う
8 タクシーでチップをあげたことがある
9 「無理ですか?」といわれると、逆にガッツがわく
10 今、財布にいくら入っているか把握していない
1 机の中はいつも整理整頓されている
2 毎日、奥さん(彼女)と30分以上話をする
3 夕飯は毎日家で食べる
4 預金通帳を毎日チェックしている
5 週末は家族でよく出かける
6 限定販売やレア物は早い者勝ちだ
7 テレビショッピングや通販で買い物をした
8 食事をケチってでも趣味にお金をかけたほうがいい
9 自分は仕事よりプライベートで活き活きする人間だ
10 着る物にはこだわらない
1 女子社員から「やさしいよね」といわれる
2 レストランでメニューを決めるのは苦手だ
3 会議ではあまり発言しない方だ
4 駅や街頭でティッシュやチラシをよく受け取る
5 飲みに誘われると断らない
6 女の子に告白されて付き合ったことがある
7 電車で無理矢理狭いところに座るのはみっともないと思う
8 残り物には福があると思う
9 上司のつまらない話は面倒と思っても最後まで聞く
10 大きな災害があると必ず募金する

チェックが終わったら、A〜Dのグループで、いくつずつチェックが付いたかを見てください。 いずれの場合も、10問のうち印が2個以下なら「騙される危険が少ない」ことを意味します。 「3〜5個」は「要注意」で、「6個以上」の人は、それぞれのグループが示す「騙されやすいタイプ」に該当します。

■Aグループのチェック数が6個以上
最も危ない「エリートタイプ」です。高学歴や一流企業サラリーマンに多く、 知識や社会経験が豊富で「自分は騙されない」と自信を持っている人が、実は危ないのです。 ここに該当する人は権力や権威を大事にする傾向があり、自負心が強い。 そこを刺激し、学者や著名人の権威を利用したり、「あなたはもちろんご存知ですね」と相手を持ち上げながら話されると、 案外簡単にセールストークに乗りがちです。お金に余裕がある人が多いので、騙す側もなんとかしてやろうと必死で攻めてきます。

■Bグループのチェック数が6個以上
「親分肌タイプ」です。頼られることが好きで、潜在的に「断る行為はカッコ悪い」と感じているため、 親近感を演出し、「一生懸命なセールスマン」だと思わせる作戦に弱い。

■Cグループのチェック数が6個以上
「オタクタイプ」です。他人の評価や評判よりも自分の趣向やプライベートを大事にするような人で、 素人考えだとセールスマンなど無視しそうに思えますが、このタイプはお金の使い方が「一点豪華主義」になりがちなので、 高額商品やレア商品に心を動かされやすいのです。騙す側は、そういう気持ちを巧みにくすぐってきます。

■Dグループのチェック数が6個以上
押しに弱い「癒しタイプ」です。このタイプで、なおかつ今までの三つのタイプのいずれかに該当する人は特に注意が必要です。

以上の四つのタイプは、あくまでも自分の傾向を知るための分類です。一つくらいは該当したのではないでしょうか。 それ自体は悪いことではなく、自分にも「騙される芽」があることを知り、自分の身は自分で守る覚悟が大事なのです。


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