盗聴機器はその目的によって、大きく2つに分かれます。
電話線に接続して、電話の内容を盗聴する電話盗聴型と室内にセットして、会話を盗聴する室内盗聴型です。
電話盗聴型と室内盗聴型の目的や特徴を比較してみると、以下のような図になります。
電話盗聴型 | 室内盗聴型 | |
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目的 | ・電話の内容を盗み聞く | ・室内の音声を盗み聞く |
長所 | ・発見されにくい ・屋外に設置可能 ・騒音に邪魔されない |
・配線の知識や工具が不要 ・会話以外の音を拾うことが可能 |
短所 | ・仕掛けにある程度の知識が必要 ・設置に時間がかかる |
・音声の届く範囲でしか設置できない ・雑音に邪魔されやすい |
機器例 | (1)電話盗聴器 | (2)室内盗聴器 (3)偽装型盗聴器 (4)コンクリートマイク |
電話盗聴型は、電気信号に変換されて電話回線を流れる音声情報を途中で盗みとります。 そのため、機器は、ライン上であれば電話機からNTTの電線のどこに仕掛けても機能します。
一方、室内盗聴型は、音声をマイクのついた機器で拾い、電波で発信することになります。 よって、機器を仕掛ける小さいスペースのみが必要となります。
参考までに、上記の機器例の代表的なものを紹介しておきます。
(1)電話盗聴器(クリップ型) AC100V配線にクリップするだけで、半永久的に電波を発信 |
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(2)室内盗聴器(コンセント型) コンセントに差込む簡易さで、半永久的に電話を発信 |
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(3)偽装型盗聴器(電卓型) 見た目も計算機能も市販されている電卓と同じ |
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(4)コンクリートマイク 音声以外の雑音をカットする機能つき |
百聞は一見にしかずです。 ぜひ電気街に足を運んでみて、どれだけ数多くの盗聴機器があり、どれだけ簡単に入手できるか確認してみて下さい。 現実を直視すると、危機管理意識がいやがおうにも醸成されると思います。