盗聴や盗撮被害に会わないためには、まず、 自分はいつでも被害者になる、という危機管理意識をしっかりと持つことが大切です。 私だけは大丈夫とか、盗聴盗撮には無縁であるという甘い考えが、発見を遅らせてしまうのです。
そして、これらの現状や種類、設置されやすい場所などを事前の予備知識として身につけておくことも必要だと思います。
以下に被害に会わないための事前防止策を記載しておきますので、参考にして下さい。
1)基本的なセキュリティ対策を講じる。
盗聴盗撮される前には、何らかの予兆があるはずです。 その予兆を事前に察知することと、予兆からエスカレートするのを未然に防ぐ、 基本的なセキュリティ対策をしっかりとしておく必要があります。
主なものには、迷惑電話お断りサービスや郵便物、ごみなどの管理、 知人といえども不用意に部屋の中へ入れないようにすることなどがあります。
2)一人暮らしであることを隠す。
一人暮らしの女性が狙われることが多いと聞きます。 そのため、男物の洗濯物を一緒に干したり、玄関の名札には、父親の名前を入れるなどをしてもいいと思います。 また、できるだけ一人暮らしをしていることを言わないようにしておく方が賢明だと思われます。
3)不特定の人が出入りする場所では特に警戒する。
不特定の人が出入りするトイレや更衣室、ラブホテルなどでは、 これらの機器が仕掛けられていないかをいつも以上に警戒するようにして下さい。 またデパートや電車の中など人が混み合うような場所やエスカレーターや会談なども、 スカートの中を撮影される危険性がありますので、不審な人がいないかを注意して下さい。
4)定期的に違法な電波を検索する。
日本橋のでんでんタウンに行けば、怪しい電波を検索してくれる発見機を数千円で入手することができます。 これを利用して、1ヶ月に1度ぐらいは定期的に自分の部屋を探索してみればいいと思います。
5)複雑なパスワードに変更する。
自宅の留守番電話や携帯の留守番メッセージを遠隔で聞く際には、あらかじめパスワードを設定する必要があります。 逆をいえば、このパスワードさえ解読されれば、保存されているメッセージを盗み聞きされることになります。 そのため、誕生日などの人に知られやすい番号よりも自分だけしか知らない複雑なパスワードにしておくことが大切です。
6)電話盗聴防止機を設置する。
電話の盗聴を防止する電話盗聴防止機があります。 以前に盗聴された経験がある方やこれからされるかも知れないとお考えの方は、この機器を利用すればいいと思います。
この機器には、2つのタイプがあります。
回線の一時的な断線を感知するタイプのものと、抵抗、電圧の変化を感知するタイプのものがあります。 素人が電話回線のライン上に仕掛けるのであれば、一時的に断線してしまうので、前者のタイプの方が安くていいと思います。 値段は機能により異なりますが、安いものであれば、2万円台で購入することができると思います。
7)コンクリートマイク妨害機をつける。
隣人から会話を盗み聞きされている場合には、コンクリートマイクを利用されていることが多いと思います。 その際には、盗聴器の機器自体を発見することができないため、証拠をつかむことが困難です。 明らかにコンクリートマイクを利用して、会話を盗み聞きされている場合には、 コンクリートマイク妨害機を使うことになります。
これは、壁の振動を拾うコンクリートマイクの原理を逆手にとって、あらかじめ壁に別の振動を与えておくものです。 値段は安いものであれば、3万円台で購入することができると思います。