電車内で痴漢に遭わないことがまず何よりですし、遭わないように事前の予防策をきっちりとしておくことが大切です。 しかし、万が一、被害に会ったときには、どのように対処すればいいのかについて説明したいと思います。
毅然とした態度で犯人を捕まえるという方にはアドバイスの必要はあまりないと思いますので、 我慢した理由でも紹介したとおり、 恥ずかしさや怖さのために痴漢行為に我慢してしまいそうな人をイメージして作成しております。
■明確な意思表示をする
「手をどけて下さい」とか「手が触れています」などのように明確に意思表示をします。
何がどうなっていて、どうしてほしいのかまで具体的に言えればベストです。
■周囲に声を出して助けを求める
「痴漢されているので助けて下さい」と声を出して周囲の人に助けを求めます。
助けを求めるのが恥ずかしい人は、知らない人でもいいので「○○さん」とあたかも知人がいるように声をかけます。
■とにかく声を出す
「あっ!」、「ギャッ!」など何でもいいのでとにかく声を出します。
意思表示をしないと行為がエスカレートしますので、警告する意味で声を発するようにします。
■周囲の人に合図をおくる
周囲の人に助けてもらうようにアイコンタクトなどで合図を送ります。
声を出すのが恥ずかしい人は、携帯の画面に「痴漢に遭っているので助けてください」と表示させ、
周囲の人に見せてもいいと思います。
■手をつねる
声を出す以外では、相手の手をつねったり、叩いたりするのもいいと思います。
■足を踏む
背後から痴漢行為をされた場合などには、足を踏むのが効果的です。
■ごそごそ動く
ごそごそ動いて、周囲の視線を集めるだけでも痴漢をしている人には有効な対策となります。
また、ごそごそ動くという能動的なしぐさをすることが、痴漢の犯罪者をすくませることにもつながります。
■その場から離れる
怖さや恥ずかしさから能動的に対応できない場合は、移動するなり、次の駅で下車するなりして危険を回避します。
もしも痴漢された場合、我慢していれば、その行為はますますエスカレートすると思われます。 そのため、何かしらの能動的な動きをすることが必要です。
痴漢に遭った場合、びっくりして何も対処できなかったという被害者が多いので、 日頃から被害に遭った時のイメージトレーニングをしておき、こういうように対応しよう、 という自分なりの対処案を考えておくことが大切です。
なお、痴漢冤罪被害者でも紹介するとおり、痴漢をしていないにもかかわらず、 犯罪者に間違われる事件もおこっています。 そのため、痴漢されているかも知れない?と思い犯人を捕まえる時には、 体をずらすなどして確認作業をし、触っている手などをその場でつかむことが誤認を防ぐことにもなると思います。