保証人とは、いまさら説明の必要がないかも知れませんが、債務者がお金を返せなくなったとき、 法律上、債務者の代わりに返済する義務を負う人のことを言います。
あなたが、保証人になることを了承すれば、債務者が夜逃げをしたり、支払えなくなった場合には、 代わって支払いをする義務が生じます。 たとえあなたが、保証人の法律的意味を知らずに了承したとしてもその義務から逃れることはできません。
特にお金を借りる人の保証人になるということは、同時にその人とほぼ同様の立場になるということなのです。 保証人は予測不可能な大きなリスクを、将来にわたって背負わされるのです。
債権者からすれば、債務者が返済できなくなったときに弁済してくれる保証人を立ててもらうことで、 リスクを軽減しようとしているのです。
そのため、お金を貸した人から債権を回収できないと判断すれば、債権者は、当然保証人に債務の支払いを執拗に求めてきます。
▼保証の契約関係イメージ図
ここで注意して頂きたいことは、保証人が契約を結ぶ相手は、 債権者であって知り合いの債務者ではないということです。(上図参照)
お世話になった知り合いの人が頭を下げているのだから、 とあたかも知り合いの人と契約をするようなイメージでとらえがちですが、それは誤りです。
保証債務は、債務者のためではなく債権者のために負担している義務なのです。 よって、どんな場合においても、保証人になるかどうかの判断は、くれぐれも慎重に行うべきです。