保証人についての知識を深めるために、Q&A形式にて保証人に関して抱く疑問などについてまとめてみました。
■根保証とは?
一般の保証は、1件ごとに、金額や返済方法、期限などを特定して保証を負うものですが、 それと違って「根保証」とは、将来的に、何回も何十回も発生する債務について保証することです。 保証する期間と金額の限度額を定めないものもあり、無期限に無限の責任を背負うことになります。 この場合、保証人には非常に重い負担となることが多いので、引き受けるととても大きな危険を背負うことになります。
■財産を相続すると保証債務まで引き継ぎますか?
遺産を相続すると、プラスの財産もマイナスの財産も引き継ぎますので、当然、その保証債務も相続します。 相続するプラスの財産が保証債務額より多ければ問題はないのですが、その逆であれば問題です。 遺産を相続するか放棄するかは、3ヶ月以内に決めなければいけません。 そこで、相続する財産の内容や債務がどれくらいあるか判らないときは、「限度承認」の申してたてをすればいいと思います。
■身元保証人はどのような責任を負いますか?
就職などにおいてよくある話ですが、身元保証人になった人は、従業員が雇い主に損害を与えたときは、弁償する責任があります。 その保証期間は、契約書で定めていない場合は、契約の日から3年間です。
■マンションの賃貸借契約の保証人は?
賃貸借の保証人は、原則として、契約の有効期間中のみ責任を負い、契約更新があったときは、 そのつど新しく保証契約をしなければ責任は負いません。
連帯保証人は、アパートの賃借人が、家賃を滞納したり、 管理費、電気、ガス、水道料金などの光熱費や契約の更新料を支払わなかった場合に、代わりに支払わなければなりません。
また、タバコの不始末などにで火事を出したり、畳を傷つけたり、造作や備品を破損した場合の弁償金などについても、 賃借人と連帯して支払う義務を負うことになります。
■メモ用紙に書かれた保証契約でも有効ですか?
メモ用紙でも、名刺の裏でも、保証する金額、保証人になることなどが記載していれば、保証契約の証拠になります。 保証契約書には、定型書式はありませんので、手書きの私製の約束書でいいのです。 但し、署名は保証人本人の自筆で書いてもらうことが重要です。